クリニックブログ

子どもの水分補給に何を与えていますか?

Q.歯みがきを徹底していてもむし歯ができるのはなぜでしょうか?

それは水分補給の「落とし穴」かもしれません

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子どもが目に見えて汗をよくかく暑い夏の時期などに水分補給としてスポーツドリンクなどの「イオン飲料」を与えられる方も多いかと思われます。

しかし、スポーツドリンクなどイオン飲料には多量の糖分が含まれており、イオン飲料を飲むということは、水分補給だけでなく、糖分を口腔内へ摂取しているともいえるのです。糖分を口腔内に摂取すると口腔内のpHが下がり歯の脱灰が起こります。汗をかいて口腔内の唾液が減少しているときに口腔内のpHが下がり酸性となると、なかなかpH7の中性の状態に戻らず非常にむし歯ができやすい環境がつづきます。またそのイオン飲料を摂取する頻度が頻度が多ければ多いほどより歯の表面は再石灰化が起こらず脱灰が進むためよりむし歯が進行していきます。

食事やおやつなどの「食後」には十分すぎる程に歯のケアに気をつけていたと言われる方でも、飲み物にはそれほど注意を払っていなかったという方が多数みられました。

甘味の強いイオン飲料を好んで習慣化してしまっているケースもあります。

また多量に摂取し続けると生活習慣がみだれ、口内環境だけでなく、肥満の原因や食欲不振などの悪影響を与える怖れもありますので、イオン飲料の多量摂取には注意しましょう。

 

Q.イオン飲料は飲ませない方がいいの?

脱水時には効果的です

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脱水時の水分補給としては、イオン飲料は水やお茶などに比べ吸収率が優れているのでむしろ活用すべきです。

大事なのは必要に応じて与えるということ。高熱が続いて脱水症状が心配される場合や屋外で長時間の運動などによりかなりの量の発汗があった場合などはイオン飲料の補給は有効であると考えられます。その際は、イオン飲料摂取後に水でうがいをする、または水を飲む、それが無理ならばイオン飲料を薄めて飲むことをおすすめします。

イオン飲料には糖分の濃度が高く含まれているものも多く、摂取した後に口内洗浄をしなければ、むし歯になる環境を作ってしまいます。

就寝時やお風呂上がりなどの「喉の渇き」に対する水分補給には水を飲ませるようにしてあげてください。

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